ビジネスカードや法人カードを使う最大のメリットのひとつが、会計ソフトとの連携です。最近の多くのカード会社では、クラウド型の会計ソフトとデータを自動連携できる機能を提供しており、これにより経理業務が劇的に効率化されます。
まず、手入力の手間が大幅に削減されます。通常、カードの利用明細を見ながら日付・金額・用途を会計ソフトに入力する必要がありますが、連携していればこれらのデータが自動で取り込まれるため、入力ミスや記録漏れを防げます。
次に、リアルタイムでの資金管理が可能になります。カード利用明細が即時に反映されるため、今月の支出がどれくらいか、どの費目が増えているかを常に把握できます。これにより、無駄な出費の早期発見やキャッシュフローの改善にもつながります。
また、確定申告や決算書の作成もスムーズになります。カード明細の自動仕訳が進むことで、年度末にまとめて処理する手間が省け、税理士とのやり取りや書類作成も簡素化されます。
さらに、複数のカードを使っている場合でも、一括管理が可能です。従業員用カードや部署ごとのカードを利用している企業でも、それぞれのデータを1つのソフトにまとめられるので、経費精算や内部チェックの効率が大幅にアップします。
注意点としては、セキュリティ対策をしっかり行うこと。連携時にはカードのログイン情報を会計ソフト側に登録する必要があるため、信頼できるサービスを選ぶことが重要です。
会計ソフト連携は、経理業務の手間を減らしつつ、ミスを防ぎ、経営の見える化を実現する強力なツールです。カードを選ぶ際は、こうした連携機能の有無や対応しているソフトをチェックすることをおすすめします。